消した図形だけ戻したい|OOPSとUNDOの違い
OOPSは、直近のERASEで消した図形を戻すコマンドです。削除後に別の作図や編集をしていても、その作業を取り消さずに削除対象を戻せます。
こんなときに使えます
図形を消した後で作図を進めてしまい、UNDOで何手も戻すのをためらう方。
まずは仕組みを見てみましょう
UNDOは直前から操作を順番に取り消すときに使います。OOPSは、削除した対象を戻したいときの別の選択肢です。任意の日時の図面を復旧する機能ではなく、直近の削除が対象になります。気付いたらほかの図形を消す前に、何を戻したいか確認しましょう。
実際に試してみましょう
- 練習図面に線分Aと円Bを用意します。原本ではなくコピーした図面で試してください。
- ERASEで線分Aだけを選び、削除します。
- 削除を伴わないMOVEで円Bを別の位置へ移動します。
- OOPSと入力し、Enterで実行します。
- 線分Aが戻り、円Bの移動結果が残っているか確認します。復元された図形の画層や位置も見てから保存します。
UNDOとOOPS、どちらを使う?
| やりたいこと | 候補 |
|---|---|
| 直前の移動や編集を取り消したい | UNDO |
| 削除後の編集は残し、直近の削除対象を戻したい | OOPS |
| 以前保存した時点の図面へ戻したい | 保存済みの別版・バックアップの確認 |
OOPSはBLOCKやWBLOCKで図形を消す指定をした後にも使えると公式資料に案内されています。まずはERASEだけの単純な例で違いを覚えましょう。
たとえば、こんな使い方
不要だと思って消した補助線が、後で位置確認に必要と分かった場面を考えます。削除後に行った部品配置は残したいなら、OOPSで削除対象だけを戻せるか確認すると、作業全体を巻き戻さずに済みます。
実務で試す:少ない図形で違いを確かめる
説明に沿って練習用のコピーで試す課題です。
- 練習図面に線分Aと円Bを用意します。原本ではなくコピーした図面で試してください。
- OOPSと入力し、Enterで実行します。
- 線分Aが戻り、円Bの移動結果が残っているか確認します。復元された図形の画層や位置も見てから保存します。
ここまでできたら確認してみましょう
期待した変更と実際の状態を比べます。図面全体へ使う前に、設定値や対象の選び方を確認しましょう。
練習用の例です。図面のコピーを用意して、今の設定を控えてから試しましょう。
つまずきやすいポイント
線分Aを消した後、さらに円BもERASEで消すと、OOPSの対象は直近の削除になります。「前に消した特定の図形を好きに選んで戻す」履歴一覧ではありません。
うまくいかないときは
戻らないときは、画層が非表示になっているだけなのか、別の削除を挟んだのかも確認します。PURGEで除去された画層上の図形はOOPSで復元できないという制約があります。過去の図面状態が必要なら、保存済みの別版やバックアップを確認しましょう。
公式資料・確認範囲
資料確認:2026-10-17。操作は主に AutoCAD 2026の学習ガイドとAutoCAD 2022のOOPSコマンド資料を参照 を想定。資料の対象年はリンクに記載しています。画面や選択肢はバージョンで異なる場合があります。
