Lesson 2|LISPを実行してみる
要点
AutoLISP対応環境で、コマンド欄に短い式を入力すると実行できます。最初はprincで文字を表示しましょう。
こんな人向け
プログラミング未経験で、AutoLISPをひとつずつ学びたい方。
基本を理解する
式は丸括弧で囲んだ1つの指示です。関数名を先頭に書き、その後に使う値を置きます。princは画面のコマンド欄へ表示する関数です。この例は図形を作成・変更しません。コマンドを入力する欄にそのまま貼り付けます。
操作手順
- 練習用図面を開き、実行中のコマンドをEscで終了します。
- 下のコードをコマンド欄に貼り付けてEnterを押します。
- コマンド履歴にCADLabo.comと表示されたことを確認します。
- 文字列をCAD Practiceに変えて再実行し、変わるのが表示文字だけであることを確認します。
実際の例
図面処理の最後に「確認が終わりました」と表示する仕組みの第一歩です。まず表示だけを試すと、作図を伴うコードより結果を見分けやすくなります。
実務で試す:読み込みと実行を分けて確認する
LISPを読み込んでも何も起きない場合、登録されたコマンドをまだ実行していない可能性があります。
- 保存したファイルの拡張子と内容を確認します。
- APPLOADで読み込み、エラーの有無を確認します。
- コード内のc:に続くコマンド名を入力します。
結果の確認ポイント
ファイル名と実行コマンド名は同じとは限りません。読み込みエラーと実行時エラーを分けて、表示されたメッセージを記録します。
学習用の例です。まずコピーした図面で試し、現在の設定を控えてください。CAD実機での検証は未実施です。
コード
(princ "\nCADLabo.com")
(princ)この1行は何をしている?
- 1行目:princが文字列を表示します。二重引用符で囲まれた部分が文字です。先頭の\nは改行を表します。
- 2行目:値を指定しないprincで余分な戻り値の表示を抑えます。戻り値とは、関数の処理結果として返る値です。
よくある失敗
全角の括弧や曲がった引用符を使うとエラーになります。括弧と引用符は半角のまま使います。
それでも解決しない場合
不明なコマンドと表示された場合は括弧の欠けと製品の対応状況を確認します。会社で実行を制限している場合は管理者へ確認します。
公式資料・確認範囲
資料確認:2026年10月4日。操作は主に AutoCAD / AutoCAD LT 2024以降(Windows、LISP対応環境) を想定。資料の対象年はリンクに記載しています。画面や選択肢はバージョンで異なる場合があります。 掲載コードのCAD実機テストは未実施です。