別の図面へ同じ位置でコピーしたい|COPYBASEとPASTEORIG
別の図面へ元と同じ座標で貼り付けるなら、COPYBASEでコピーし、貼り付け先でPASTEORIGを使います。クリックで位置を合わせる前に、図面の単位と座標の前提も確認しましょう。
こんなときに使えます
同じ建物や設備の別図面へ線を移したい方、貼り付けるたびに位置がずれてしまう方。
まずは仕組みを見てみましょう
通常の貼り付けでは置く位置を指定しますが、PASTEORIGはコピー元の座標を使います。見た目の中心や、現在画面に映っている場所を合わせる機能ではありません。図面Aと図面Bが同じ単位・原点で作られている作業に向いています。
実際に試してみましょう
- コピー元と貼り付け先を開き、両方ともモデル空間など対応する作業空間で確認します。原本ではなくコピーを使いましょう。
- 両図面の長さ単位、基準点、座標の前提を確認します。既知の寸法が同じ長さで表されているかも見ます。
- コピー元でCOPYBASEと入力し、基点を指定して必要な図形を選び、Enterでコピーします。
- 別の貼り付け先図面へ切り替え、PASTEORIGと入力します。配置点をクリックで調整せず、元の座標に貼り付けます。
- プロパティや既知の基準点で、位置と長さを確認します。見えない場合は表示範囲も確認します。
- ブロック・文字・寸法を含む場合は形と内容も照合し、意図しない変化がないことを確認して保存します。
同じ座標ではなく、角を合わせたいとき
別の位置へ配置するなら、COPYBASEで部品の角などを基点にし、通常の貼り付けで移動先を指定します。「座標を保つ」のか「基点を合わせて置く」のかを先に決めると、迷いにくくなります。
たとえば、こんな使い方
同じ原点で作成された平面図Aから設備図Bへ柱の線をコピーするとき、PASTEORIGなら柱の座標を使って配置できます。COPYBASEの基点はコピー用の基点であり、PASTEORIGの貼り付け位置を新しく決めるクリックではありません。
実務で試す:小さな練習図面で結果を比べる
機密情報を含まない図面のコピーで試す練習です。
- コピー元と貼り付け先を開き、両方ともモデル空間など対応する作業空間で確認します。原本ではなくコピーを使いましょう。
- 別の貼り付け先図面へ切り替え、PASTEORIGと入力します。配置点をクリックで調整せず、元の座標に貼り付けます。
- ブロック・文字・寸法を含む場合は形と内容も照合し、意図しない変化がないことを確認して保存します。
ここまでできたら確認してみましょう
変更したい項目だけが変わったか、元の状態と同じかどうかを確認します。図面全体へ適用する前に、少数の図形で確認しましょう。
練習用の例です。図面のコピーを用意して、今の設定を控えてから試しましょう。
つまずきやすいポイント
PASTEORIGは図面間の貼り付け用です。同じ図面へもう一度貼る使い方では機能しない場合があります。また、単位や原点が違う図面を自動的に整合させる操作ではありません。
うまくいかないときは
図形が見つからないときは、再コピーを繰り返す前に表示範囲と画層を確認します。大きさが違う場合は単位を、ブロックの形が違う場合は貼り付け先に同名定義がないかを調べましょう。
公式資料・確認範囲
- Autodesk|図面間の転送(AutoCAD LT 2026)
- Autodesk|COPYCLIP・精度を保つ転送(AutoCAD LT 2026)
- Autodesk|COPY関連コマンド(AutoCAD 2026)
- Autodesk|PASTEORIGの元座標・図面間条件(Mac 2026)
資料確認:2026-10-15。操作は主に Windows版AutoCAD LT 2026の図面間転送資料/AutoCAD 2026のCOPY関連資料 を想定。資料の対象年はリンクに記載しています。画面や選択肢はバージョンで異なる場合があります。
